定量的アプローチ第6版を気づけば買ってしまいました

先日、本屋さんに一冊の大きな本が置いてあるのを見つけました。

なんだか、懐かしい感じと希望に溢れている本で気づけば手に取って買って帰りました。 (会計の時にすごく値段が高くてびっくりしました。)

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はい、そうです、ヘネパタ六版の翻訳版です。 中を見てみると、一部を除いて昔読み込んだ四版と大きく変わってないように見えました。

そして、一番変わったと思われる箇所は、なんとドメイン(領域)特化アーキテクチャに触れられていることです。特に5つの設計ガイドラインは目からウロコでした。

  1. 専用メモリ
  2. 大規模な算術ユニット
  3. 容易な並列性
  4. 小さなデータサイズ
  5. 特定領域言語

また、ドメイン特化アーキの例として非常にありがたいことにディープラーニング用途について、記載されていました。Google TPUがどういう思考で設計されたか記載されているので、ハード部分は真似して作れるんじゃないかと思えるレベルで学ぶことができます。

ただ、読んでいて思うのは、ここまで一般的な知識体系でまとめられているということは、 もはやプロセッサはコモディティになってきたんじゃないかな、ということです。 RISC-Vの仕様はオープンですし、次はTPUとかもオーブンになるんじゃないかと想像してしまいます。 そうなると、ハードウェアとしての優位性はなくなっちゃいそうですね。

というわけで、定量的アプローチの第6版は楽しく読める半面、技術的に成熟してきていることを実感しました。

あとがき

大昔、プロセッサが好きで、何回か読んだことありましたが、本当に久しぶり見ると面白いです。 昔からプロセッサは広く検討され、定量的に評価されて作られていることがわかりました。

あと、ドメイン特化アーキのプロセッサを作りたくなりました笑

あと、ソフト方面のディープラーニングコンパイラの決定版みたいな本はまだ出てないと思うので、 ソフトもしくはフレームワークを学んどくと、エンジニアとしての市場価値は高いんじゃないかとも思えました。